2017年7月13日

社会人向け◆育児と仕事を両立させる女性の割合は?

男性でも女性でも、「子どもを育てながら仕事をしたい」と考えている方は多くいるでしょう。とはいえ「育児と仕事の両立ができるのか」という不安はあると思います。

では、実際に育児をしながら働く女性は、どれくらいいるのでしょうか?

育児をしている25~44歳の女性の中で、仕事をしている人の割合は52.4%となります。(※1)
なお、ここでいう「育児」とは、小学校入学前の未就児の育児を指します。

25~44歳の育児をしている女性の都道府県別有業率(表)
25~44歳の育児をしている女性の都道府県別有業率(グラフ)

都道府県別にみると、島根県(74.8%)が最も高く、神奈川県(41.1%)が最も低くなります。

東海エリアでは、次のようになります。
愛知県 ― 51.0%(37位)
岐阜県 ― 54.1%(29位)
三重県 ― 58.3%(23位)
静岡県 ― 53.0%(32位)

東海4県の中では愛知県のみ、全国平均の52.4%を下回っています。
福岡県(52.5%、35位)、東京都(50.0%、40位)、大阪府(56.7%、44位)など、大都市圏は全国平均よりも低い割合となっています。


さて、求職者の中には、就職を希望しつつも求職活動を行っていない方もいます。
主な理由としては、「探したが見つからなかった」、「知識・能力に自身がない」、「病気・けがのため」などがあります。

では、「出産・育児のため」を理由として求職活動をしていない女性は、どれくらいいるでしょう。

年齢階級別にみると、次のようになります。
25~29歳 ― 63.8%
30~34歳 ― 71.7%
35~39歳 ― 59.1%
40~44歳 ― 32.7%

25~39歳では、就職を望むものの求職活動を行わない女性のうち、「出産・育児のため」を理由とする割合が半分以上を占めているのです。

育児をしている女性の中には、「子どもを預けられる保育園が見つからないので仕事ができない」、「育休を取得したが復帰後の雇用条件が悪く復帰を諦めた」という方もいます。また、これから妊娠を望んでいる女性の中には、「妊娠すると職場に迷惑がかかるので働いていない」という方もいます。

「男性も女性も育児をしながら働ける社会」を実現するには、まだまだ沢山の課題があるといえます。


※1…「平成24年就業構造基本調査」より引用。
http://www.stat.go.jp/data/shugyou/topics/topi740.htm


↓こちらもご覧ください。
働く女性はどれくらいいる?【ブログ】

-----------
WORKMATE(ワークメイト)は、東海エリアを中心にキャリアコンサルティングを実施しています。このブログでは、就職活動や働き方に関する記事を掲載しています。