2017年6月24日

社会人向け◆なぜ「老後に必要なお金は3000万円」なのか?

家計や貯蓄の話になると、よく「老後に必要なお金は3000万円」と耳にします。
「そんな大金、貯められるわけがない!」と思う方は多いと思いますが、なぜ「老後に3000万円」といわれているのでしょうか?

総務省統計局の「家計調査年報」によると、高齢夫婦無職世帯(※1)の1ヶ月あたりの収支は、年金などによる収入が約21万円になっています。一方で、支出は約26.5万円です。つまり、1ヶ月で5.5万円の不足分が発生することになります。(※2)

※ 高齢夫婦無職世帯の家計収支(2016年)

不足分を埋めるには、老後を20年と考えても1320万円が必要となります。
これに、介護費用、入院費用、自宅のリフォーム代などを加えると、「老後に必要なお金は3000万円」となるのです。

しかし、全ての人が3000万円を貯めておかなければいけないわけではありません。
この3000万円という金額はあくまで一般論です。住居費用や医療費など家計の事情は人(世帯)によって違ってくるので、ご自身にあった金額を考えていく必要があります。

20代の方でも50代の方でも、今後どんなライフイベントが起こるのか、何歳まで仕事が続けられるのか、何歳まで生きるのか…明確にわかる人はどこにもいません。
いつまでにいくら貯める必要があるのかは、常に見直さねばならないテーマなのです。

※1… 「高齢夫婦無職世帯」とは、夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみの無職世帯を指します。
※2…総務省統計局「家計調査年報(家計収支編)平成28年(2016年)家計の概要」より引用。
http://www.stat.go.jp/data/kakei/2016np/gaikyo/index.htm

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