2017年4月22日

学生向け◆社員の少ない職場は本当に働きにくい?

2016年(平成28年)に厚生労働省が発表した資料によると、大学の新規卒業者のうち、卒業後3年以内に離職した人の割合は31.9%となっています。(※1)

この厚労省の発表資料から、企業規模別の離職率について考えてみます。
企業(事業所)の大きさ別に離職率をみると、次のようになります。

※ 平成25年3月新規大学卒業者の事業所規模別卒業3年後の離職率


「5人未満 59.0%」が、最も離職率が高くなります。
従業員が多くなるほど離職率は減り、最も離職率が低いのは「1000人以上 23.6%」となります。

従業員の数が少ないと離職率が高くなる原因として、
●年の近い先輩社員や同期入社の同僚がおらず、仕事の悩みが相談しにくい。
●社員が少ないため、早く多くの仕事を覚えなければならず負担が大きい。
…などが考えられます。

もちろん、社員が少ない会社でも、
●1年目から責任のある仕事を任され、社会人として早く成長できる。
●上司と接することが多く、仕事のアイディアを採用してもらいやすい。
…などの点から、仕事に大きなやりがいを感じる方もいます。

結局のところ、続けられるかは「自分次第」「会社次第」ということになります。

「少ない人数の方がコミュニケーションが取りやすい」、「多くの仕事を任せられる方が達成感を感じる」
…など、自分の性格が合う規模の企業はどれくらいなのか、考えてみることが大切です。

また、「私は社員数の多い企業を志望しているから大丈夫」とお考えの方は、少し注意してください。
全体の従業員数が多くとも、あなたの働く職場は、従業員数が多いとは限りません。
本社とは別に事業所(支店や施設など)を持つ企業の場合、従業員数の少ない職場に配属される可能性があります。

就職活動を行うとき、「仕事内容」「給与・待遇」「勤務地」といった条件は気にしても、「事業所規模」は見落としがちなポイントです。
ぜひ、事業所規模(社員数)についてもチェックしてみてください。

※1…「新規学卒者の離職状況(平成25年3月卒業者の状況)」より引用。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000140526.html

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